2026年5月17日日曜日

神の満たしを求める幸い

聖書箇所 コリント人への第一の手紙736-40

しかし、わたしの意見では、そのままでいたなら、もっと幸福である。 Ⅰコリント740

1.父親からの質問

ある父親が娘の結婚について悩んでいました。当時コリント教会には見合う相手がおらず、信仰のない男性と結婚させなければならない状況があったと想像されます。父親は、娘はまだ若く、信仰にも幼いところがあって、未信者との結婚が信仰の妨げになると考えたのでしょう。この父親の悩みに対するパウロの答えとその真意を見ていきましょう。

2.パウロの回答

パウロは、結婚するかしないかを一律に命じるのではなく、主に信頼して決断することを勧めました。娘の将来を人の知恵だけで守ろうとしても、不安は消えません。だからこそ、自分自身がまず主にゆだねる信仰に立ち、その姿を家族に示し続けることが大切だと語ります。結果が見えなくてまだ何も分からない中でも、主の守りと導きを信じて平安を得ていくこと、それが信仰者の歩みなのです。

3.パウロの本心

パウロが本当に伝えたかったのは、「結婚か独身か」ではなく、神さまによって満たされる生き方でした。人は仕事やお金、人間関係など世の不足を懸命に埋めようとします。ですが、神さまはそれ以上の霊的な満たしを与えてくださるお方です。満ち足りた生活を世のものに求めていくのではなくて、神さまを第一にして歩んでほしい、世の満たしによる安心を求めるのではなく、霊によって満たされる幸いを経験してほしいとパウロは願っていました。

2026517日 週報より

2026年5月10日日曜日

母の日に

聖書箇所 エペソ人への手紙61-3

子たる者よ。主にあって両親に従いなさい。これは正しいことである。エペソ61

1.母の日

母の日はアメリカの教会で始まりました。あるご婦人の娘さんが母親に感謝をあらわす記念会を教会で開いたことがきっかけです。教会は神さまを礼拝する場所です。教会では、いのちを与え、自分の母親を与えてくださった神さまに感謝する日として、母の日礼拝が持たれているのです。

2.祝福される母親

聖書は子どもが無条件に両親に服従するのではなく、母親も神さまの前で責任を負う存在であると教えています。弱さや足りなさがあったとしても、神さまから与えられた役割と責任を懸命に果たそうとしている母親に対して、子どもは従順に聞き従いなさいと言われているのです。母親が神さまの代わりに子どもに生き方を示し、子どもは神さまと向き合い成長することで、母子ともに神さまの祝福を受けることになります。

3.慰めてくださるイエスさま

人間関係のトラブルの背後には人の罪の存在があります。それは親子関係についても同様です。人は誰も完全ではありません。神さまは人を罪から解放するためにイエス・キリストの十字架を備えられました。イエスさまは信じるすべての者に罪の赦しと慰めを与えてくださいます。そして人間関係で傷ついた心も癒してくださいます。慰めも癒しも平安もすべてを与えてくださる神さまに感謝いたしましょう。そして母親に感謝する時を持たせていただきましょう。

2026510日 週報より

2026年5月3日日曜日

信仰者の立ち位置

聖書箇所 コリント人への第一の手紙725-35

わたしがこう言うのは、あなたがたの利益になると思うからであって、あなたがたを束縛するためではない。Ⅰコリント735

1.置かれている環境を見る

パウロは結婚の是非を一律に決めるのではなく、その人が置かれている環境をよく見極めるよう勧めています。当時のコリント教会は迫害の危機にあり、周囲に目立つ行動を起こせば、何かしら苦難を招く恐れがあったようです。これは結婚の否定ではなく、置かれた環境で知恵をもって歩む大切さが強調されているのです。

2.歴史的な視点で見る 

パウロは「時は縮まっている」と語り、信仰者が終わりの時代に生かされていることを自覚するよう促します。これはいつ終わりが来てもよい備えをしておくようにという意味です。そしてこの世に深く関わりすぎないようにと教えます。世は過ぎ去り、そこに費やしたすべても空しく消えるからです。

3.霊的な視点で見る

パウロは思い煩わないようにと勧め、神さまに心を向けることの大切さを語ります。結婚は信仰の妨げにはならず、むしろ霊的成長の場となります。結婚によって世の思いに心を奪われるならば問題となります。しかし、信仰者は世からの距離を保ち、神さまと深く結びついた霊的な位置に立てるようにされているのです。

置かれた環境を見極めて、神さまに与えられた役割に立つこと。また終わりの時代に立っているとの自覚を常に持つこと。そして神さまとの霊的結びつきによってこの世との適切な距離を保つことで、霊的視点で物事を捕らえることのできる信仰者となります。

202653日 週報より