神の思い、人の思い
聖書箇所 マルコによる福音書10章32-34節
するとイエスはまた十二弟子を呼び寄せて、自分の身に起ろうとすることについて語りはじめられた マルコによる福音書10章32節
1.驚き怪しんだ弟子たち
イエスさまは十字架の受難と復活にまっすぐ向かって行かれます。弟子たちはイエスさまのお心を理解できず、驚き怪しみました。彼らはイエスさまが、死や十字架とかかわるはずがないと思い込んでいました。思いがかたくなな彼らは、受難と復活について三度聞かされても、悟れませんでした。たとえ自分の思いですぐに納得できなくても、お言葉に素直に聞き従う大切さが教えられています。
2.時にかなった導き
この時イエスさまは、弟子たちに受難と復活の意味は教えられませんでした。それは、弟子たちがまずイエスさまの復活の事実を伝える証人として立つことを望まれていたからでした。やがて弟子たちは聖霊の助けで、十字架と復活の意味をも解き明かす証人となります。神さまの導きは時にかなって、相応しく与えられます。これに素直に従えば、神さまのお心からそれることはありません。
3.復活の証人として
弟子たちは予告の真意を悟れませんでした。自分たちの思いだけに捕われていて、予告がその思いに反していたからです。しかし彼らは聖霊によって、自分たちの思いでかたくなだった心が砕かれました。そして神さまのお心に従う歩みに変えられて、復活の証人となります。聖霊は信じた私たちにも助けと導きをくださいます。自分の思いではなく、神さまのお言葉に従い行きましょう。それが神さまの喜びとなり、私たちの喜びともなります。神さまは、私たちをキリストの復活の証人の一人として輝かせてくださるのです。
2024年11月17日 週報より