余りものでなく
聖書箇所 マルコによる福音書12章41-44節
よく聞きなさい。あの貧しいやもめは、さいせん箱に投げ入れている人たちの中で、だれよりもたくさん入れたのだ。マルコによる福音書12章43節
1.貧しいやもめの献金
イエスさまは人々が献金する様子を見ておられました。その時、貧しいやもめがレプタ2枚(今の日本で160円相当)を献金の箱に入れました、彼女は人目を気にせずに、神さまだけを見て一心に献げていました。それは自分の目いっぱいをひたすら神さまへの信仰によって献げている姿でした。
2.信仰を献げたやもめ
彼女はこの時、2 レプタを献げました。それは彼女の生活費のすべてでした。しかし彼女にとっては神さまに献げるという行為そのものが何より大切だったのです。必要を満たしてくださる神さまを信頼しきっていたから、持てる2レプタすべてを献げることができたのです。彼女は神さまへの信頼を献げました。これは決して「生活費全額を献げよ」との勧めではありません。日々必要をすべて満たしてくださる神さまへの信頼を私たちに問われているのです。
3.献金に見る礼拝の姿勢
イエスさまは貧しいやもめの献金の姿を通して、礼拝について教えておられます。礼拝とはこの女性のように神さまの前に自分のすべてを差し出して献げることです。自分の生活の一部や余った部分をもって献げるのではありません。自分の思い、自分の体、自分の時間を献げて神さまの前に立つことを神さまが喜ばれます。神さまがその信仰に慰めや励ましを与え、祝福と助けをくださるのです。
2025年3月2日 週報より