2025年1月1日水曜日

お言葉をそのまま受け取る

聖書箇所 ローマ人への手紙108

言葉はあなたの近くにある。あなたの口にあり、心にある。        ローマ人への手紙108

1.パウロの願い

パウロはユダヤ人でしたが、異邦人の救いのために遣わされました。そして、同じユダヤ人の救いをも心から願っていました。ユダヤ人たちは律法を守るための決まりを自分たちでたくさんつくり、それをひたすら守っていたのです。しかしパウロは、律法を守るという行いによる義ではなくて、救い主イエスさまを信じて、信仰による義へと彼らを導こうとしていました。

2.パウロの導き

パウロは「イエス・キリストが十字架の死によって神の義をいただける道を備えてくださいました。そのイエス・キリストを信じるだけです。そうすれば神の前に義とされます。人の頑張りや律法を守ることで神の義を得ようとする必要はありません。神さまに心を向けていれば、神さまの前に義として歩むことができるように神さまがしてくださいます」と言っています。

3.私たちへの導き

ユダヤ人たちの間違いの始まりは、神さまのお言葉を頭で理解し納得しようとしたことでした。これに対してパウロは、「神さまからのお言葉は私たちのそばにあり、私たちの口にあり、私たちの心にあって、それを行うことができるように神さまが力をくださるのです」と言います。近くにあるお言葉を遠くしているのは、世的な考えや自分の頭で納得したいと思う思いなのです。私たちも聖霊のお導きをいただきながら、お言葉を素直に受け取りましょう。お言葉を身近なものとして新しい一年を歩んで参りましょう。

02511日 元日礼拝プログラムより

2024年12月29日日曜日

心を見られる神

聖書箇所 マルコによる福音書1112-21

そして、彼らに教えて言われた、「『わたしの家は、すべての国民の祈の家ととなえらるべきである』と書いてあるではないか。

 マルコによる福音書1117

1.実のないいちじく

イエスさまがここで言わんとされているのは、神殿での人々の行為がこのいちじくの木のようだということです。人々の礼拝の様子は一見、信仰深そうに見えていました。しかし、人々の心は神さまに向いておらず、神さまの望まれる実がひとつもない姿であるというのです。そし彼らは、枯れたイチジクの木のように神さまに見捨てられてしまうというものでした。

2.心のない神殿礼拝

神殿は人々が見えない神さまの存在を感じ、信じるためのしるしでした。そして神殿は神さまに祈るための祈りの家でした。この信仰に立つのが神殿での礼拝でした。しかし、イエスさまが神殿を見回られた時、神さまに心を向けて祈る信仰は見られず、形ばかりの礼拝が献げられていたのです。今は礼拝を教会でお献げできる恵みの時代です。しかし、礼拝が形だけのものにならないようにとあらためて教えられます。

3.自分を聖霊の宮として

神さまは私たち一人一人の心を見ておられます。心のない形ばかりの礼拝では、ただ神さまを低く見ていることを示すだけです。そんな神殿の状況に終わりを告げようとされたのが、イエスさまの宮での行為でした。聖書は信じる私たち自身が、聖霊の宮であって、目に見えない神殿であると言います。私たちは、聖霊の宮としての自分を神さまのものとして歩むようにと望まれているのです。

20241229日 週報より

2024年12月22日日曜日

 イエスの母マリヤ

聖書箇所 ルカによる福音書1章26-38節

すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。                                                                                ルカによる福音書1章30節

1.イエスの母マリヤ

ヨセフと婚約したマリヤには大変なことが起きていました。結婚生活はまだでしたが、その前に神さまによって赤ちゃんが与えられたのです。当時、結婚前に子供ができた女性は石打で殺されなければならないきまりでした。マリヤは誰にも打ち明けられず、大きな恐れと不安の中にあったでしょう。しかしマリヤは、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです」。との天使に言葉をよく聞いてそれを素直に受けとめていました。

2.思いめぐらすマリヤ

マリヤはこの不思議を受け入れて思いめぐらせていました。そして冷静に天使に尋ねています。天使は、「お腹の子は聖霊によるもので、神さまにできないことはありません。親類のエリサベツも不妊の女性でしたが、年老いて子供が与えらました」と、マリヤの疑問にこたえながら、エリサベツという信じるためのしるしもくださいました。人の知恵、経験、理屈ではなくて、神さまからのお言葉を素直に受けとることの大切さが示されています。

3.励まされたマリヤ

マリヤは早速エリサベツに会いに行きます。するとエリサベツから神さまの言葉を伝えられます。マリヤは、もうすぐ「神の子・救い主」の母親になるのです。そして「主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」と励ましも与えられました。マリヤは恐れずに、神さまを信頼して恵みをいただきました。神さまの言葉を素直に受け入れて、信頼していく時に、恐れは平安にそして祝福に必ず変えられます。

2024年12月22日 週報より