乳飲み子からの成長
聖書箇所 コリント人への第一の手紙3章1-4節
すなわち、ある人は「わたしはパウロに」と言い、ほかの人は「わたしはアポロに」と言っているようでは、あなたがたは普通の人間ではないか。Ⅰコリント3章4節
1.乳と堅い食物
信仰を持ったばかりのコリントの教会の人々は、霊的には乳飲み子の状態でした。パウロは彼らに飲みやすい乳(福音の基本)を与え、養いました。しかし彼らの心は世の考えや欲に支配され、聖霊の導きを受け取れずにいました。結果として、霊的成長がないまま、未だ堅い食物を食べる力(み言葉を霊の糧とする力)を持てませんでした。私たちは、み言葉を人間的理解にとどめないで、そこにある神さまのみこころを悟ることで霊的に成長していくのです。
2.肉の人
コリントの教会では、ねたみや争いから分派が起きていました。彼らは知識が深まったと思っていましたが、実際は肉の思いが強まり、霊の成長はありませんでした。プライドや自己中心にとらわれ、神さまよりも自分を優先していたのです。パウロはその姿を「肉の人」と呼び、悔い改めを求めました。肉の思いに気付いたらそこから離れて、砕かれた心で神さまの前に立つことが大切です。
3.ただの人
パウロは、救われながらも世の人と同じコリントの人々を「ただの人」と呼びます。信仰者は、聖霊に導かれて天国人として歩むように召されています。世の価値観に流されず、キリストの心を自分の心とするのです。このキリストの心が自分の肉の思いに取って代わるように、聖霊に信頼を寄せ続けることが求められているのです。
2025年11月16日 週報より