失敗したペテロに学ぶ
聖書箇所 マルコによる福音書14章66-72節
ペテロは、「にわとりが二度鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、そして思いかえして泣きつづけた。マルコによる福音書14章72節
1.知らないと言ったペテロ
「あなたもあのイエスと一緒だった」と指摘されたペテロは、「わたしは知らない」と自分を守るための言い逃れをします。この時のペテロは、人間的な肉の思いで(神さまを見ず、信仰の働かない状況で)立っていたので、自分が何をしているのかも分からなくなっていました。信じて聖霊をいただいている私たちも肉の思いで行動する弱さがあります。ペテロと同じ失敗をする危険がいつもあるのです。
2.ペテロの否定したもの
にわとりが二度目に鳴いてペテロはハッとさせられます。そしてイエスさまを裏切った自分の情けなさに打ちのめされ、泣き続けました。イエスの弟子であることを否定したペテロは、神さまにある生き方だけでなく、神さまご自身をも否定してしまったのです。私たちも知らずに神さまを否定してしまわないように注意が必要です。お言葉に照らし、何が神さまに喜ばれるのかを吟味するのです。
3.ペテロに倣う
ペテロは、「わたしはつまずきません」と豪語していました。しかし、自分の情けなさに激しく打ちのめされ心砕かれました。私たちもペテロに倣い、神さまの前に自分は何の力も値もない者だと心を低くまた柔らかくいたしましょう。そしてイエスさまに頼り切って歩むのです。そのためには私たちの羊飼いであるイエスさまの声を聞く必要があります。聖書は聖霊に従う者が肉によらず、牧者であるイエスさまの声に聞き従って歩めることを教えています。
2025年7月20日週報より